微笑む女性

醜形恐怖症も分類される

鏡を見る女性

ある考えに縛られてしまうのも強迫性障害の症状です。これを強迫観念といいます。強迫行為と強迫観念は強く結びついています。戸締まりが気になってしまうのが強迫観念で、それによって引き起こされる戸締まりを何度も確認するという行動が強迫行為です。この強迫観念はものの見え方にも変化をもたらしてしまいます。その一つの症状として現れるのが醜形恐怖症です。醜形恐怖症とは自分の容姿が異常に醜いと感じてしまう強迫観念のことです。誰でも起こりうる外見の欠点を気にしてそれを対策するという程度のものではなく、それに囚われてしまうのです。どうしてもそれを直さなければならない、無くさなければ気が済まないと考えてしまうのが強迫性障害の一つである醜形恐怖症なのです。

これは10代の思春期の人が多く悩むものでもあり、そのため思春期に起こるコンプレックスと混同してしまうパターンも少なくありません。強迫性障害は強迫観念と強迫行為と強く結びつくので、醜形恐怖症を発症した場合身体の欠点を隠そうと何度も美容整形を繰り返してしまうという症状にさいなまれることがあります。自分の身体を変えようとすることは簡単にできることではありませんので、この醜形恐怖症は強迫観念が主となる強迫性障害だといえます。しかも醜形恐怖症は強迫性障害の強迫観念と少し違うパターンがあります。強迫観念は数字に対する執着であったり清潔に関するものなど対象が幅広くなるのに対し、醜形恐怖症の執着の対象は見た目だけに限られているのです。このため他の強迫性障害の症状が出ないので気づかれにくいのです。

醜形恐怖症にかかってしまうと出る強迫行為としては、外見の欠陥を覆い隠すようなメイクやアイテムを使うものがあります。巻き込み型の強迫行為パターンとしては、周囲の人にちゃんとコンプレックスが隠れているか何度も確認することがあげられます。この醜形恐怖症という強迫性障害が悪化すると人に見られていることが気になってしまうので、人が集まる職場や学校にいけなくなります。その結果社会的適応を阻害してしまうのです。

発症してしまう年齢としては強迫性障害は20代が多く、醜形恐怖症も10代が多いです。しかし、醜形恐怖症の場合早いケースだと4、5歳になると症状が現れてしまう場合もあるそうです。気づきにくい症状でもあり、まさかそんな低年齢から発症するとは考えないので放置してしまいがちです。